羆嵐
実際に大正4年12月、北海道で羆が人家を襲い、6人の男女を殺害したドキュメンタリー。
羆が人を襲う生々しい描写は勿論、当時北海道へ開拓の為移住した人々の過酷な生活ぶりが心に残りました。
蓆(むしろ)の戸、草囲いの壁、主食はとうもろこしや粟で、白米は正月と通夜。 移動は徒歩で、良くて馬。
夏には耳に入るまでに大量発生する蚊や虻、人が穴に暮らしていた時代と何ら変わらない生活・・・
読み始めは大昔の話だな、なんて錯覚していたのですが、ふと思うと自分の祖父・祖母の時代だからそんな昔の事じゃないんですよね。
しかもこの後、太平洋戦争での敗戦を挟んでいるわけだから、開拓の過酷な状況を差し引いても、ここ百年の日本の発展ぶりってすさまじいものじゃないかと。
じいさん・ばあさんは凄い時代を生きてきたもんだと、改めて感じました。
また、後半の羆退治における人間同士の駆け引きも予想外に引き込まれ、一気読みしました!!









戦後間もなくの混乱期の中、博打で生計を掛ける人々を描いた悪漢小説。
以前に映画化され、当時見たのですが、20年程前の事なので“面白かった”位しか記憶に無く、原作を読んで見ました。
登場人物は皆博打打ちで、イカサマは当たり前。 掛け金は月給以上は当然。家の権利所や、愛している唯一人の女まで掛けてしまう。
現代では敬遠されるであろう人々ばかりですが、皆、個性的でそれぞれが愛する事の出来るキャラに描かれています。
30時間以上にも及ぶ麻雀の駆け引きは、自分も牌を握っている様な錯覚に陥るほど、文章に引き込まれます。
また、ダークなイメージの博打事ですが、成長していく主人公やその周辺、ドヤ外を始めとする町の描写も生き生きと書かれ、戦争の悲惨さから解放され、復興への大きな希望が明るさも感じられました。
生活は今の方が勿論豊かなんだけど、このころの方が未来があったかも・・・
メチャクチャ面白くてこれも一気読み!!
勿論続く風雲篇も購入しました!
映画ももう一回見ようっと。
2010年3月19日 06:49 | トラックバック (0)